アサヒスーパードライ生ジョッキ缶【ビアログ059】

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私的分類「キレ」
うまみ■■□□□2
苦味■■□□□2
甘味■□□□□1 
ホップ香■■□□□2
炭酸■■■□□3
透明・金色
度数5%
原材料麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ
合う料理揚げもの全般
IBU 

 缶ビールなのに、まるでお店の生ジョッキのように楽しめるスーパードライ。泡立ちがアップし、さらに生ビールのうまさがゴクゴク楽しめます。

https://sp.asahibeer.co.jp/products/detail.psp.html?SITE=beer&CATEGORY=&BRAND=superdry&ID=1EQ54

感想

 キレの体現、キレの権化、スーパードライ。それに自然発泡缶タイプが出たというのなら、まさに鬼に金棒ということで飲んでみました。

 このビールは、フルオープンかつ自然発泡する缶を用いた世界初の商品らしいです。フルオープンといえば私はバラデンPOPで体験済みですが、「自然発泡する缶」とはこれいかに。フルオープンなだけでも、勢いよく注げるせいか泡立ちは良かったのですが。

 従来の缶ビールは、開栓したときに中身が泡立って噴き出さないように、内面に特殊な塗装を施しているそうです。それをあえて泡立つ塗装に変更したと。

 逆転の発想と言ってしまえばそれまでですが、「噴き出すほどではないけど、しっかり泡立って美味しい」というギリギリを攻めるのは相当な試行錯誤があったことでしょう。開発期間は通常1年半~2年のところ、この商品は約4年間もかかったそうです。

 詳しくは製造者サイトの開発ストーリーに載っていますが、開発に携わった社員さんの熱量がスゴい。まさに「読むプロジェクトX」という感じで一見の価値あり。

 開発ストーリーには「ビールでお客様をワクワクさせる」というスローガンが度々登場します。これだけの労力をかけて開発したのだから、新たなブランドとして発売して、スーパードライと二枚看板にしても良かったはず。それをあえてスーパードライでやったのは、「由緒ある代表ブランドの新たな挑戦」を印象付けて、お客様をワクワクさせたかったからだそうです。カッケェ。

 カッケェけど従来型のスーパードライはどうするんだろう?こちらはこちらで誕生から36年で初のフルリニューアルを行ったそうなので、販売は継続するのでしょう。生ジョッキ缶が完全に新たな顧客を獲得していれば良いですが、従来型の顧客を食っているだけなら、なんかもったいない気がしますね。この辺りは引き続き調べたいと思います。

 さて、ようやく飲んでみた感想ですが、冷蔵庫のふきだし口付近で冷やすと泡が出づらくなるらしいのに、私はそうと知らず置いてしまいました。確かに特筆するほどの泡はできませんでした。

 JIS規格での冷蔵室の適正温度は2℃~5℃ですから、ふきだし口から出てくるのは2℃かそれ以下でしょう。近くに置いたら推奨温度4℃~8℃を下回りますよね。

 泡が足りないなと思ったら、缶を手で包むと良いそうです。なるほど。

 泡立ちに関しては不本意な結果でしたのでリベンジするとして、味わいはやはりスーパードライです。飲んだ瞬間、揚げものが欲しくなる。

 缶は違えど中身は通常のスーパードライと同じなのでしょうか。近々飲み比べをやってみたいと思います。

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