きっかけはなぜかYouTubeのオススメに出てきた、避難所でのトラブル(クレクレ)対策に関する動画でした。その動画の結論は単純明快。避難所に行かない=自宅避難というものでした。
それまでの私は自宅が倒壊した場合のことばかり考えて、その対策の途方の無さに思考停止していました。まずは自宅避難を考えてみよう、と少しだけ視野が開けたのでした。
で、自宅避難に必要な物資を調べると、真っ先に出てくるのがトイレ。これが私には意外でした。水洗トイレなんて水道と下水が生きていなければ使えないのは明らかなのに、そこに思い至らなかったことに「あぁオレはこの分野のリテラシーが低いんだな」と目が覚めました。
それと同時に「早く準備しなきゃ」という焦りに駆られるようになりました。災害はいつ起こるかわかりませんから。
焦る自分をなだめつつ、調べたことをここに残していこうと思います。そこそこ丁寧に調べるつもりですが、生命に関わることですので、参考にされる場合は自己責任でお願いします。
とりあえず買ったもの
まずは住んでいる地域の被害想定と、そもそも自宅が耐えられるのか、から調べようと思いましたが、調べている間に災害が起こったら悔しいので、消耗品はいくらか決め打ちで買うことにしました。
ライフライン停止期間
決め打ちとは言え、数量に関しては目安が欲しかったので、内閣府がまとめた南海トラフ巨大地震の際のライフライン被害想定をサッと確認しました。
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/1_sanko.pdf
復旧時期は以下のとおりでした。
- 水道:1か月
- 下水:1か月
- 電気:数日(電柱復旧は1〜2週間)
- 携帯電話:数日(影響は4週間続く)
- ガス:6週間
なんかこの情報だけでもけっこう目処が立ちますね。要はこの状況下においても、完全ではないにせよ、トイレ・飲む・食う・寝る・歯磨き・風呂・着替えができればよいのです。
必要数量
- 非常用トイレ:1人7回×30日=210回分
- トイレットペーパー:男性40m、女性200m(1月あたり)
- 飲用水:1人3リットル×30日=90リットル
- 非常食:1人3食×14日=42食分(暫定)
- カセットガス:2人で6.3缶×6週間≒1人20缶
- 歯磨きシート:1人1回×30日=30回分
- ウェットタオル:1人1回×30日=30回分
- ウェットティッシュ:1人15枚×30日=450枚
- 着替え:30日分
前述の内閣府の資料では物流の復旧時期は明示されていませんでした。7日目までの食料の不足量が試算されていたので、とりあえず非常食はその倍の14日分としています。これは要調査。個人的にはツラい時こそ腹いっぱい食べたいですね。レトルト、缶詰、乾物はある程度の量があったので、慌てて買い揃えることはしませんでした。
カセットガスはイワタニさんのパッケージに書いてあった試算です。風呂を沸かす想定ではありません。煮炊き用です。温かいものを食べるのは大事。
ヤバいのは水。1人で2リットルのペットボトル45本も要ります。体積も重量もヤバい。いくらかは浄水器でまかなうことも考えないとキツい物量ですね。
ウェットティッシュは、水道が止まっているため、ちょっとした手洗いにも要るはずなのでこの想定にしてます。少なくともトイレの回数分は要りますよね。
着替え30日分もなかなか。洗濯に貴重な水は使えません。下着だけでも2日に1回は替えたいですよね。それでも15着。着古した下着も捨てずに取っておけば、まぁなんとか。
さて、何をどれだけ買うかはある程度見えました。実際にどんなものを買ったかは別の記事でまとめようと思います。
