私的分類 | 「おだやか」 |
うまみ | ■■□□□2 |
苦味 | ■■□□□2 |
甘味 | ■■■□□3 |
ホップ香 | ■□□□□1 |
炭酸 | ■■■□□3 |
色 | 透明・琥珀 |
度数 | 0.00% |
原材料 | 麦芽(ドイツ)、ホップ/炭酸 |
合う料理 | ゆで豚 |
IBU |
- 製造者:アレフ
- 飲んだ日:2022年10月
小樽ビールの深い味わい、麦芽の香りと、程よいホップの苦味そのままのビール風味の炭酸飲料です。
容器の記述
感想
酒税法(第二条)で、「酒類」の定義が定められていて、それは「アルコール分一度以上の飲料」です。
ついでに「アルコール分」とは、同法第三条第一項第一号により「温度十五度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう。」と定められています。
なんで質量じゃなくて容量なの?と思いアルコール分の測定方法を調べましたが、説明を見てもサッパリわからん。
とりあえず、このビールはアルコール分0.00%なので酒類には該当しません。従ってラベルの「品名」は「炭酸飲料」になっています。
極論すればアルコール分0.99%でも炭酸飲料を名乗れますが、未成年や妊娠中の方、ドライバーなど、微量でもアルコール分を避けるべき人には問題がありそうです。
そのため、「飲酒に関する連絡協議会」という業界団体が策定した「酒類の広告・宣伝及び酒類容器の表示に関する自主基準」により、ノンアルコール飲料の定義として、アルコール分0.00%であることを定めています。
「酒類じゃない」だけでは安心できませんが、「ノンアルコール」なら安心ということですね(たぶんこの定義に則らなくても罰則はないと思いますが)。
ビールっぽい味を出しつつ、アルコール分は0.00%に抑えるという荒技をどうやって実現しているのか?考えられるのは以下の2パターンですよね。
- アルコール分をそもそも発生させない
- アルコール分を除去する
前者は特殊な酵母を使ったり、温度などの発酵の環境を変えて酵母の挙動をコントロールしたりと、やはり酵母メインの手法です。
後者はアルコール分だけを揮発させたり透過させたりして分離する手法。
調べれば色んな手法が出てきます。人間の知恵というか欲はスゴいですね。草薙素子のセリフ「それが可能であれば、どんな技術でも実現せずにはいられない。人間の本能みたいなものよ。」を思い出します。
なお、製造途中でもアルコール分1度以上になると酒税法が適用されてしまうことから、日本のノンアルではそもそもアルコールを発生させない手法が取られることが多いそうです。
さて、このビールの味はと言うと、秋味みたいに旨みより甘味が勝っています。苦味については、製造者の言うとおりコクとのバランスが取れていますね。ボディがあって、物足りなさはないですね。
一番の特徴は、なぜか芋焼酎みたいな風味があること。このビールがどういう工程でノンアルコールになっているのかはわかりませんが、仮に蒸留しているからといっても、数ある蒸留酒の一種に過ぎない芋焼酎みたいな風味になるとは思えません。
ノンアルのための特殊な酵母によるものか、風味を補うための何らかのエキスによるものか。他のノンアルコールビールを飲んで考えたいと思います。
甘味が立っているので塩味か酸っぱいもの。芋風味なので豚肉。ゆで豚香味ソースなんかどうでしょうか。