白濁[しろにごり]【ビアログ079】

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ジョンソン
ジョンソン

・穀物の甘味と旨味

・山椒みたいな風味

私的分類「おだやか」
うまみ■■□□□2
苦味■■□□□2
甘味■■□□□2 
ホップ香■■□□□2
炭酸■■□□□2
濁り・金色
度数5%
原材料大麦麦芽、小麦麦芽、大麦、小麦、ホップ、天然白生酵母
合う料理魚介のグリル、鴨肉のロースト
IBU 

 特別な白生酵母を発酵用、熟成用と二回使用する画期的な二段仕込を手法とし、その白生酵母をフィルターにかけない事で風味豊かな香りの白濁を創り出しています。

容器の記述

感想

 写真を見てのとおり、何か違和感があると思ったら缶が逆さです。通常の缶飲料とは真逆の、プルトップを下にした状態で売られています(飲み口部分はちゃんとキャップがかけてあります)。開栓して注ぐ前に、自ずと天地が返されて、濁り成分が攪拌されるという作戦です。

 「日本ビール」という、とてつもなく普遍的な名前の会社ですが、サッポロビールの前身の日本麦酒とは無関係のようです。

 1979年創業で、主にビールの輸入を行っていましたが、輸入していたビールの国内ライセンス製造権を国内の大手ビールメーカーが取得したため、多品種少量販売にシフトしたそうです。なるほど。ピルスナーウルケルブルックリンラガーは元々は同社が輸入していたそうです。

 1994年にはビールの開発も開始しています(規制緩和との関連性はわかりませんが)。このビールも原産国はベルギーですが、自社製品のようです。

 ベルギーといえば私はホワイトビールを思い浮かべますが、このビールもその名のとおり白濁です。でもこの濁りは小麦によるものなのか、酵母によるものなのか…それくらい「酵母推し」のビールです。

 発酵時だけでなく熟成時にも酵母を加え(通常は発酵用に加えた酵母でそのまま熟成?)、無濾過で封入し、わざわざ上下逆で販売するという手の込みよう。原材料にもモロに書いてあります(酵母は書かないビールがほとんど)。

 私が感じた最大の特徴は、山椒のような風味。小麦ビールの風味とは違いますね。酵母が醸す香りなのかもしれません。

 口当たりはまろやかで、なんか食パンのような甘味と旨味です。パンも「小麦+酵母」なのであながち的外れではないでしょう。

 まろやかな甘味と山椒の風味ということで、魚介のグリルと鴨肉のローストを推しておきます。

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