

| 私的分類 | 「バランス」 |
| うまみ | ■■■□□3 |
| 苦味 | ■■■□□3 |
| 甘味 | ■■■□□3 |
| ホップ香 | ■■□□□2 |
| 炭酸 | ■■■□□3 |
| 色 | 透明・琥珀 |
| 度数 | 5.5% |
| 原材料 | 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ |
| 合う料理 | ザワークラウト、野菜スティック |
| IBU |
- 製造者:サッポロビール
- 飲んだ日:2022年11月
ドイツで開催される世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」で親しまれている「メルツェン」というビアスタイルを、ヱビスならではのこだわりを加えてお届けします。
容器の記述
感想
恥ずかしながらヱビスがサッポロビールのブランドの1つであることを知りませんでした。てっきり製造者名だと思っていました。サッポロの他のビールには付される★印がなくて、えびすマークが前面に出ているせいだな。うん。
缶に書いてあるとおりヱビスの誕生は1890年。キリンラガーの誕生が1888年でほぼ同時期ですね。そして誕生からわずか10年後のパリ万博で金賞を取るという快挙。ドイツから醸造技師を招いていたとは言え、ビールの歴史浅い日本の製品が30か国の中から選ばれるなんてスゴいですね。
「ビヤホール」という呼称を生み出したのがヱビスだそうで、1899年のことです。初めはおつまみが大根スライスしかなくて不評だった、というエピソードが良いですね(笑)。その後、蕗や海老の佃煮が登場してお客さん大喜び。こういう食にまつわる試行錯誤の話って微笑ましいしワクワクしますね。今度ヱビスを飲むときは佃煮を作ってみるかな。
ヱビスの歴史はこれくらいにしてメルツェンについて。
冷蔵技術が未発達だった昔、ドイツでは気温の高い4月から9月まではビールの醸造が禁じられていたそうです。
この期間に飲むビールはどうしていたかというと、保存が効くように高アルコールのビールを作り、比較的低温な洞窟や穴蔵で保管していたそうです。
醸造が禁じられる前の3月(März)に仕込まれるからメルツェン(Märzen)なんですね。
そして9月には晴れて醸造再開となるので、大事に大事に飲んできたメルツェンを飲み干そう!となるわけで、それがオクトーバーフェストの始まりなんですね。なるほど!
ヱビスが作ったメルツェンですが、アルコール度数は若干高めの5.5%。口に含むとすぐに濃いめの甘味とうま味、苦味が感じられます。
泡たっぷりの一口目はめちゃくちゃ美味かったのですが、泡が減ると急激に感動が薄れました。これをちゃんとしたサーバーで飲ませてくれる店はないのだろうか。家で飲むなら超音波サーバー必須ですね。
濃厚ですが甘味と苦味とうま味はバランスが取れているので、ペアリングに悩むヤツですね。基本、ビールが苦手な私でも単独で楽しめたので、ビールを主役に考えると、ザワークラウトなどの酸味のある野菜が、確かに口のリセット役にピッタリと思います。

