エチゴビール のんびりふんわり白ビール【ビアログ049】

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私的分類「苦味」
うまみ■■□□□2
苦味■■■□□3
甘味■■□□□2
ホップ香■■□□□2
炭酸■■■□□3
濁り・黄色
度数5%
原材料小麦麦芽(フランス製造)、大麦麦芽、ホップ
合う料理焼き鳥(塩)、バーニャカウダ
IBU 16

 ゆったりくつろぐ時間のためのビールです。美しく均質な白いにごりと、酵母由来のフルーティで爽やかな香り、やわらかい口当たりと喉越しの、やさしいヴァイツェン。

容器の記述

感想

 今や数多のクラフトビールが出回っていますが、ここのビールはよく見かける、というか何となくなじみがある気がします。

 それもそのはず、エチゴビールは日本のクラフトビール第一号だそうです。

 改正以前の酒税法(第7条第2項)では、年間2,000キロリットル以上の製造見込みがないと、ビールの製造免許が得られませんでした。

 それが1994年の改正(規制緩和)により60キロリットルまで引き下げられ、小規模な事業者でも免許が得られるようになりました。世に言う「地ビール」「クラフトビール」です。

 JBA(全国地ビール醸造者協議会)によると、規制緩和からわずか3年間で200以上の地ビールが誕生したそうです。1994年はまさに地ビール元年ですね。

 規制緩和後の製造免許取得第一号がこのエチゴビール(とオホーツクビール)だそうで、JBAの役員にもしっかり名を連ねています。

 商品名どおりの白熊さんが寝そべるラベルが目を引くこのビール。開栓するとさっそくバナナ香が鼻をくすぐります。

 そういえば高校の化学で、エステルという有機化合物の中には、果物の香りがするものがあると習いましたね。酢酸イソアミルはバナナとかメロンの香りがするらしく、日本酒の芳香成分の1つだとか。文字どおりヴァイツェン酵母なるものを使うそうですが、清酒酵母と似たようなエステルを生み出すのかもしれません。

 口当たりは確かにふんわりですが、甘みはそれほどでもなくて、けっこう苦い。バナナの香りで口が勝手に甘さを期待するけど、それが裏切られるせいか、IBU16とは思えないほど苦いです。

 ところがどっこい製造者の苦味評価は5段階で1。やはり私は苦味耐性が低いのだな。

 フルーティーを通り越してフルーツそのものな香りなので、合う料理は限られます。同じバナナ香のDHCビールのヴァイツェンでもお薦めしましたが、塩味の鶏肉(焼き鳥)や、焼き野菜、バーニャカウダなどですね。

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