私的分類 | 「苦味」 |
うまみ | ■■□□□2 |
苦味 | ■■■□□3 |
甘味 | ■■□□□2 |
ホップ香 | ■■□□□2 |
炭酸 | ■■■□□3 |
色 | 濁り・黄色 |
度数 | 5% |
原材料 | 小麦麦芽(フランス製造)、大麦麦芽、ホップ |
合う料理 | 焼き鳥(塩)、バーニャカウダ |
IBU | 16 |
- 製造者:エチゴビール
- 飲んだ日:2022年10月
ゆったりくつろぐ時間のためのビールです。美しく均質な白いにごりと、酵母由来のフルーティで爽やかな香り、やわらかい口当たりと喉越しの、やさしいヴァイツェン。
容器の記述
感想
今や数多のクラフトビールが出回っていますが、ここのビールはよく見かける、というか何となくなじみがある気がします。
それもそのはず、エチゴビールは日本のクラフトビール第一号だそうです。
改正以前の酒税法(第7条第2項)では、年間2,000キロリットル以上の製造見込みがないと、ビールの製造免許が得られませんでした。
それが1994年の改正(規制緩和)により60キロリットルまで引き下げられ、小規模な事業者でも免許が得られるようになりました。世に言う「地ビール」「クラフトビール」です。
JBA(全国地ビール醸造者協議会)によると、規制緩和からわずか3年間で200以上の地ビールが誕生したそうです。1994年はまさに地ビール元年ですね。
規制緩和後の製造免許取得第一号がこのエチゴビール(とオホーツクビール)だそうで、JBAの役員にもしっかり名を連ねています。
商品名どおりの白熊さんが寝そべるラベルが目を引くこのビール。開栓するとさっそくバナナ香が鼻をくすぐります。
そういえば高校の化学で、エステルという有機化合物の中には、果物の香りがするものがあると習いましたね。酢酸イソアミルはバナナとかメロンの香りがするらしく、日本酒の芳香成分の1つだとか。文字どおりヴァイツェン酵母なるものを使うそうですが、清酒酵母と似たようなエステルを生み出すのかもしれません。
口当たりは確かにふんわりですが、甘みはそれほどでもなくて、けっこう苦い。バナナの香りで口が勝手に甘さを期待するけど、それが裏切られるせいか、IBU16とは思えないほど苦いです。
ところがどっこい製造者の苦味評価は5段階で1。やはり私は苦味耐性が低いのだな。
フルーティーを通り越してフルーツそのものな香りなので、合う料理は限られます。同じバナナ香のDHCビールのヴァイツェンでもお薦めしましたが、塩味の鶏肉(焼き鳥)や、焼き野菜、バーニャカウダなどですね。