一乗寺ゴールデンエール【ビアログ051】

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私的分類「バランス」
うまみ■■□□□2
苦味■■□□□2
甘味■■□□□2
ホップ香■■□□□2
炭酸■■■□□3
透明・金色
度数5%
原材料麦芽(カナダ産)、小麦麦芽、ホップ、カルダモン、グローブ
合う料理豚肉またはラム肉のロースト
IBU 32
  • 製造者:京都・一乗寺ブリュワリー
  • 飲んだ日:2022年10月

 オリジナルブレンドのスパイスによる爽やかな香りと、締まりのある苦味が特徴の美しい金色のビール。お食事前やお食事中の一杯に。

容器の記述

感想

 製造者は「畑からグラスまで」を合言葉に、ビールの原料を京都産だけで完結するという「京都産原料100%ビールプロジェクト」に取り組んでいるそうです。

 大手よりも、小規模な地ビールメーカーの方が、原材料が少量しか調達できないものでも対応しやすそうです。大手製品との差別化にもなるでしょう。

 ただ、国内限定ならまだしも、京都府内限定となると、その制約の厳しさは想像に難くありません。北海道なら「あ~できそう」と思えますが。酵母まで京都の自然の中から培養しようとしていて驚きです。

 でも、輸送手段のなかった大昔のビールは、近場で手に入る素材で作っていたはず。この計画は酒税法改正により生まれた原点回帰なのかもしれません。

 さて、ゴールデンエールということで、コナビールのビッグウェーブのようなバランスの良さと汎用性をイメージしましたが、スパイスの効いた変わり種でした。

 ワインの香りの例えに「クローブ」が用いられることがありますが、私はいつも分からなくて軽くガッカリしていました。でもこのビールを飲んで「あぁクローブ香ってこういうことか!」と分かって喜んだのも束の間、原材料にクローブそのものが入っていましたw。

 グローブは生薬臭いのですが、それをスッキリさせているのがカルダモンでしょう。

 うま味、甘味、苦味はバランスが取れていて、確かに食前・食中に適しています。クローブは肉の臭み消しのイメージがありますので、ラムや豚肉のローストはどうでしょうか。

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