前回の記事のとおり、南海トラフ巨大地震では上下水道は30日間も使えなくなる想定です。自宅避難を志すなら、非常用トイレを7回×30日=210回分を人数分用意する必要があります。
排泄は我慢すべきでないし、調べてみると非常用トイレは保存期間が軒並み15年と長かったので購入することに。
口コミ評価の高かった『トイレの女神PREMIUM』と『BOS非常用トイレ』で比較。BOSの防臭性能は知っていましたが、小さくて軽い『トイレの女神』を選びました。
必要数量を全数買う前に性能を確認しようと思い、使用法どおり排便袋に凝固剤を入れて、おろしニンニクとおろし生姜10ccずつを混ぜてから袋の口を縛り、処理袋に入れて口を縛りました。
結果、即座に臭いが漏れてきました。袋に顔を近づけると臭う、という程度ですが、これが数十個あるとヤバいことになるのは想像できます。東日本大震災のとき、家庭ごみの収集の再開までに最大10日かかったそうで、7回×10日=70回分の排泄物は手元で抱えておくことになりますので。
BOSの性能を知らなければ妥協できたかも知れません。試しに手持ちのBOSで上から包んでみると完全シャットアウトできました。残りの必要数はBOSを購入しました。
一回分あたりの比較を載せておきます。BOSは100回分、女神は200回分の商品で算出。BOSの()内は女神との比です。
| BOS | 女神 | |
| 箱の体積 | 113m3(169%) | 67cm3 |
| 重量 | 44.6g(126%) | 35.3g |
| 価格 | 75円(144%) | 52円 |
完全防臭とどっちを取るかですね。私は別の目的でBOSの20リットルの防臭袋を買っていたので、女神の排便袋はそれに詰めようと思っています。必ずしも一回ごとに防臭する必要はないと思いますので。20リットルの防臭袋は30枚入りで2千円程度。一枚で数十回分の排便袋が入りそうなので、価格差は逆転しませんね。
というわけで、軽量・コンパクト・安価をとるなら『トイレの女神』で、一回ごとにキチンと防臭を完結したいならBOSといったところでしょうか。
補足ですが、購入したBOSは、使用期限が17年後でした。交換目安は15年後と謳われていましたが嬉しい誤算でした。
