パナソニックのBluetoothスピーカー付きLED照明HH-CF0806A。仕事がず~っと忙しくて、それが一段落ついた開放感で半ば衝動買いしてしまった。感想とか注意点を述べます。
こんな人にオススメ
- 音質にはこだわりがない。
- BGMがある方が作業が捗るけど、スピーカーの向きとかイヤホンに縛られたくない。
- スピーカーを置く場所がない。
私の使い方
私はiPad Proで絵を描きながらBluetooth接続して、YouTube 動画を再生しています。
後述のとおり店内放送っぽいので、スタバのBGMを再生したら本当にカフェっぽくなります。他にも雨の音とか波の音を再生するとめちゃくちゃ作業が捗ります(個人の感想)。
明るさと色合いは、リモコンで無段階で調整できます。天井向けにも光が出て、天井が明るくなることで部屋全体が明るくなるのが良いです。
感想
スピーカー
始めに断っておくと、私はノートPCにJBLのPebblesという小さなスピーカーを接続して満足する程度にしか音響にこだわりがありません(Pebblesは手軽に良い音が得られる素晴らしいスピーカーです。悪しからず。)。
そんな私の、このスピーカーの音の感想は「良くも悪くも店内放送」。つまり、BGMとして聴き流す程度なら十分ですが、音楽鑑賞に堪える代物ではないということです。いつもイヤホンで聴いている曲をこのスピーカーで聴くと「これじゃない感」が半端ないです。普段から聴いている曲じゃなければ大丈夫なんですけどね。
店員さんには、パナソニックのスピーカー付き照明は、他社に比べて低音が良いとプッシュされましたが、特筆するような低音ではありません。ある意味、店員さんの言うとおりなのかも知れませんが、低音よりは高音の貧弱さが気になりますね。店内でデモ機の音を聴いたり口コミを調べたりして、音質が期待できるものではないことはわかってましたが。
じゃあ何が良いのかというと、部屋全体が音で満たされる感覚です。無指向性で、良い意味で「ベストポジションがない」。椅子に座ったり寝転んだり、場所も姿勢も気にせず、部屋でくつろぐBGMにピッタリです。商業施設などでは天井にスピーカーがあるのが当たり前ですが、自室でやるとかなり新鮮です。
そしてこれまた良い意味で「耳をかたむけるほどでもない音質」。すごく良い音だと、やはり聴き入ってしまいます。それでは音楽鑑賞としては正解でも、作業用BGMとしては失格です。
居場所や姿勢が気にならず、集中力も削がれない。作業用BGMに打ってつけのスピーカーですね。パナソニックにその意図はないかもしれませんが。
ちなみに、12畳用のHH-CF1202Aも、スピーカー部は全く同じスペックです。
円形タイプのHH-CF0800AはなぜかBluetoothのバージョンだけ違います。後述のとおり、間接照明に魅力を感じるなら円形よりパネルタイプですね。
接続方法
壁スイッチをONにすると、iPadでは「設定」の「Bluetooth」に「CL-Sp_PA00」が登場するので、それをタップするだけ。成功すると「ピロロン」とメロディが鳴ります。
同時に接続できる機器(音源)は1台だけです。すでに他の機器が接続されていると、後から接続しようにもできません。先に接続した機器で接続を解除するか、壁スイッチをいったんOFFにする必要があります。
iPadでの接続解除は同じ画面のiマークをタップした中にあります。
照明
正直、照明機能には興味も期待もありませんでしたが、間接照明の良さを知りました。製品写真を見てもわかりますが、両脇の透明パネルから天井に光が当たり、天井が明るくなることで部屋が全体的に明るくなります。
隣の部屋で家族が寝ているとき、配慮して明るさを下げますが、「そこそこ明るいのに、そんなにまぶしくない」という絶妙な空間を作り出してくれます。
壁スイッチでON/OFFすると、最後の点灯状態を再現してくれます。Bluetooth接続解除を壁スイッチでやる人には必須の機能です。
ワイヤレス送信機
テレビなどのBluetooth接続できない音源のために、ワイヤレス送信機がオマケで付いてます。
付属のステレオミニプラグで、ワイヤレス送信機とテレビなどの音源を接続します。その後、壁スイッチをONにしてから2分以内に、ワイヤレス送信機のBluetoothボタンを5秒以上長押しするとペアリングできるそうです。
電源はACアダプタですが、なぜ今さらUSBのMini-Bなの?
仕様
品番
- HH-CF0806A
外形
- 高さ9.9×幅55×長さ71.2cm
- 4.9kg
照明スペック
- 消費電力:42.5W
- 光源寿命:40,000時間
- 光束:4299lm(8畳用)
- 色温度:6500K~2700K
音響スペック
- アンプ出力:5W+5W
- スピーカー:1ウェイ1スピーカーバスレフ型
- インピーダンス:6Ω
Bluetooth仕様
- プロファイル:A2DP(SCMS-T対応)
- 対応コーデック:Qualcomm aptX Low Latency,SBC
- 見通し通信距離:約10m
注意点
取り付けられる天井器具
取説のままですが以下のとおり、大抵の環境で取り付け可能だと思います。
ランプ寿命
蛍光灯のように自力でランプ交換できません。ランプ部分に限り5年間のメーカー保証が付きますが、それ以降にランプ切れしたら、「まっくらな部屋の天井スピーカー」になってしまいます。光源寿命は公称40,000時間なので、1日8時間点灯したとして5,000日=約13年。まぁ買い換えてもいいか、と思える期間ですが。
リモコン
立派なリモコンが付いてますが、照明しか操作できません。選曲も音量も、音源(スマホ等)で操作します。
重量
スピーカー等がある分、割と重くて4.9kgあります。取付金具(引掛シーリング)は耐荷重5kgのものもありますのでギリギリですね。
男性なら普通の姿勢で持つ分には余裕に感じられるでしょうが、取り付け時は当然上に持ち上げるので結構キツいです。落としたり体を痛めたりしないように、脚立は十分な高さのものを選び、補助者も付けましょう。
私の場合、最初に取り付けようとしたところの天井がたわんでいたのか、ロックがかかるところまで上がらずに難儀しました。天井との間隙は割とシビアなようです。
箱はデカいですが、持って帰れなくはないです。
向き
私はずっと円形の照明を使ってきたので気にしたことがありませんでしたが、この照明のように四角形だと、壁と平行の向きになっていないと目立ちます。
この調整のためにも脚立の下から指示してくれる補助者が欲しいですね。
まとめ
私が購入したときはポイント分を差し引いて56,000円程度でした。ちょっと高いな~とは思いますが、照明としては申し分ないし、作業用BGMスピーカーとしては何かとちょうど良くて作業が捗るので、概ね満足しています。
音楽鑑賞より作業を重視、音楽が欲しい部屋の照明がちょうど老朽化している人にはオススメです。