

| 私的分類 | 「バランス」 |
| うまみ | ■■□□□2 |
| 苦味 | ■□□□□1 |
| 甘味 | ■■□□□2 |
| ホップ香 | ■■□□□2 |
| 炭酸 | ■■■□□3 |
| 色 | 濁り・金色 |
| 度数 | 4.8% |
| 原材料 | 大麦麦芽、ホップ、小麦、コリアンダー、オレンジピール、リコリス、酵母/酸化防止剤(V.C) |
| 合う料理 | 魚介の冷菜 |
| IBU | 11.0 |
- 製造者:damm
- 飲んだ日:2022年9月
世界で最も多くの賞に輝くシェフ、フェラン・アドリアとダム社のビールマイスターが生んだ麦芽&小麦の独創的なビール
容器の記述
感想
「独創的なビール」とサラッと書いてありますが、尖っているのではなく、緻密に計算されたむしろ万人受けを狙ったビールに思えます。
ただ、飲んでみると「これはビールなのか?」という疑問が湧きます。ほのかに渋みがあって、スパークリングワインに近いものを感じるからです。この渋みの源は何でしょう?スパイス類は、味に影響を与えるほど入っていたらもっと香っているはずですが、ほとんどわからないレベルでした。猪苗代地ビールのゴールデンエンジェルのように、麦芽とホップだけで渋みや酸味を出すビールもあるので、副原料によるものとは限りませんが。
旨味はあるけど口は重くならない。香りと苦味は穏やかで甘さはクドくない。普通のバランス型ビールならここまでですが、ほのかな渋みが加わることで、さらに汎用性が増している気がします。私は冷菜(特に魚介の)に合わせるならビールよりスパークリングワインが好きですが、このビールならアリだと思います。スパークリングワインの守備範囲を一部包含できているのではないでしょうか。度数がスパークリングワインの半分以下なので、お酒に弱い人にはこちらをお薦めしますね。
高名なシェフが開発に関わっているということで、オールラウンダーな食中酒として設計されているのではないでしょうか。標準的なビールより若干低い度数(数値以上に軽く感じる)も巧い。冒頭で「緻密に計算された」と評したのはこういうところです。
合わせる料理は単純にスパークリングワインに合うものと考えれば良いと思います。肉より魚介、和食より洋食。味の強いものだけ避ければ問題ないと思いますが、魚介の冷菜(カルパッチョ)を推しておきます。

